2015年5月15日金曜日

インプット効率を上げる考え方

読書、セミナー、通信教育、通学など、
インプットの方法の中には、有料のものも多い。

インプットの効率を劇的に上げる
「効果的な学び」には、あるコツがあるのだよと、
先日、とある著名な講師・作家の方より伺った。

それは、

「かけたコストを10倍位に思い込む。」

というもの。

1,500円で購入した本と、
15,000円で購入した本とでは、
読み方が違ってくるのではないだろうか?

だから、10,000円のセミナーだったら100,000円のつもりで
月々20,000円の英会話教室だったら200,000円払ったつもりで、
必死に取り組めば多くのモノを得られるだろうと。
その様におっしゃっていた。


具体例として挙げられていたのだが、
かつて、絶版になってしまっているため入手困難な
とある名著がどうしても読みたくて、
自身の年収と同等額、
300万円をオークションにつぎ込んで
それを手にした若者がいたそう。

もちろん、その事が全てではなく、
その本以外からも多くを学ばれたであろう事は間違いないのだが、
その若者とは、あの「動物占い」の基礎を築き上げて、
大成功を収めた方の事らしい。

(ちなみに私は、この動物占いでは「ペガサス」だったと記憶している)


さて、マインドコントロールの達人でもない限り、
コスト10倍だと「思うこと」と、
300万円といった多額のコストを「実際につぎ込むこと」との間には、
かなり大きな差が有るようにも思ってしまうのだが、
「思い切ってコストをかけてみる」
という行為によって、
時に大きなレバレッジが掛かることは私にも経験がある。

かつてロックバンドを始めた頃、
思い切って高い楽器を手に入れて自分を追い込み、
必死に練習をしてそのコストを回収しようと努力をした事を憶えている。

そして最近では、少々奮発して
リーディング・ファシリテーター」の認定資格を手に入れてから、
読書会を主催したり、ファシリテーションの機会を得たりと
ファシリテーターとしての研鑽を積む努力を続けている。


これらはコストをかけると回収しようと思う事で、
行動が「半強制的」になって居るようにも感じられる。

この様な、「半強制状態」を作り出す方法としては、
コストをかける事だけではなく、
例えば以下の様な方法も考えられそうだ。

・周囲に宣言をする。
(コストでなく、メンツをかける)

・誰かに見張ってもらう。
(お金ではなく、自尊心をドブに捨てる・・・)


しかし、これまで述べてきた様な行動の始め方は、
行動を始めるきっかけとしては悪くないかもしれないが、
それを継続させるには、もう少し
建設的なリターンが有る方が良いようにも感じている。

想像してみると、
300万円の本を買い続ける事はできないし、
周囲に同じことを宣言し続けても飽きられてしまうだろうと
何となく予想がつく気もしてくる。


つまり、何かを「賭ける」といった感覚や
コスト意識といった、どちらかというとネガティブな要素だけではなく
「楽しむ」とか「インセンティブを得る」といった
ポジティブな動機が、継続には重要なのでは無いかと思っている。
関連記事

「行動自体が楽しくて仕方ない」「ワクワクする」といった
”行動自体がインセンティブ”となっている状態が、
行動を開始するのも継続するもの簡単なのは当然の事として、
ある程度継続してからでないと
その状態にはなれないケースが多いのではないかとも感じている。


「石の上にも三年」等と言われるが、
三年間座り続けるには意志の力に加えて、
うまい「考え方」が必要なのだと考えている。



★行動のヒント
・行動を開始するきっかけは「後戻りしづらい状況」を作り上げること
・行動を継続するにはインセンティブを感じられる工夫を

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明


0 件のコメント:

コメントを投稿