2015年12月29日火曜日

Sinction!〜行動のためのカラオケ#1〜@渋谷

12月21日(月) 忘年会シーズンまっただ中、
おそらく日本有数の忘年会のメッカ、
渋谷で開催した
「カラオケ」を使ったワークショップ。

今回は、主催者を含めて4名でのテスト開催。

タイトルの「Sinction」は
「Sing For Action」の略。

カラオケを、無理して盛り上がるだけの刹那的な経験に留めず、
シンガーとリスナーが互いのフォードバックを通じて一緒に楽しむことで、
楽曲を通じてお互いをより深く理解し合ったり、
新しい価値観に出会ったり、
具体的な問題解決のヒントを
仲間と共に見つけ出すことができるように計画した。

カラオケボックスから、一人ひとりのストーリーが生まれるカラオケ、
ダイアログを通じて、行動するきっかけを紡ぎだすカラオケ、
それがSing For Action。


渋谷某所のカラオケボックスに集合し、
まずは飲み物を注文。
その後はイントロダクション〜参加者の自己紹介から
フセンやカラーペンを活用した
ワークショップ型のカラオケがスタート。

新しい体験に、戸惑いながらも、
楽しみながら積極的にご参加頂けた姿が印象的たっだ。

「これは新しい」
「面白くて、深い。」
等と、嬉しい声を多く聞くことができ、
今後も継続的に開催していきたいと思った。


適度に飲食を楽しみながらも
「歌」を使うことで感情が動き
気付きをより深く効果的に取り入れる事ができた気がした、
あっという間の3時間だった。

積極的に楽しんで頂いた参加者の皆様に
深く感謝したい。


☆☆ 主なアンケート結果 ☆☆

良くわからないまま参加しましたが、
とても楽しい、いつもとは違うカラオケになりました。
何より、元気が出ました!
そして今日の気付きを今後も生かせそうです。
うまく説明できないけで、とても楽しいです!
(田中 孝 さん)

普段、計画を他の人と一緒に考える事がないので、意見をもらいながら客観的に計画を考えられたら良いなと思って来てみました。
カラオケルームだったので、リラックスして話ができました。
歌にすることで、感情であったり、その人が大切にしていることが感じられて良かったです。
足跡消して、飛び立とうと思います!
会議室で・・・みたいに固くなくて、皆と話ができるから楽しいよ!
(ニックネーム:YAMASHITAさん)

行動計画を気楽につくれたら、と思っていました。
実際に参加してみて、歌をうたう事でとても感情が揺れるので、
自分の中にある感覚を出しやすかったです。
今日気づいた事は、すぐに現実でやり事に結びつけて行動ができます。
全く新しい、カラオケに抵抗がある人でも楽しめてしまうカラオケです!
(ニックネーム:ミナトさん)


★行動のヒント

・大事な人ほどそばにいる
・時を信じて喜びも悲しみも受け止める
・たたきのめされても夢をねむらせるな!
・これから歩いて行く姿


最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明





2015年12月28日月曜日

第6回「ランニング読書会」@半蔵門 開催レポート

20151220() 14時より
暖冬とは言え、すっかり冬らしい寒さの中、
4名の参加者にお集まり頂き、
約2ヶ月ぶりに「ランニング読書会」を開催した。

6回目の今回、これまでと同様に
半蔵門のランニングステーション「Joglis」様のご好意により、
店舗内のミーティングスペースをお借りして開催をした。

このイベントは、
ランニングの楽しさを再発見して頂く事を目的に
「読書会+ランニング実践」
本とランニングを通じた新しい発見を楽しむワークショップ。

本を通じた新しい知識や気付きとの出会い、
自然と交流が深まる新しい仲間出会い、
行動に向けて踏み出した新しい自分との出会い、
これらの日常にはない刺激によって、
参加者の皆さんに
自然とランニングに対して前向きになって頂きます。


読書会パートでは、
本を参加者同士でグルグルと交換しながらその本に対する質問を作り、
回答を探し、それを共有することで
持ち寄った様々な本から重要なポイントを効果的に理解する方法で読み進めた。

「ランニングに対する幅広い周辺知識が得られた」
「心に響く言葉が貰えた」等など、
嬉しい声を多く頂くことができた。


続いてのランニングパートでは、Joglisから外に出て、
読書会で学んだストレッチ方法等を早速試しつつ、
重心を意識したフォーム作りにつながるエクササイズなどを少し入れた後、
皇居を周回するコースで、ランニングを開始。

スロージョギング、ちょうど早歩きくらいの7-8/km程度のペースで、
会話を楽しみながら、フォームのポイントなどをチェックしつつ
参加者全員、皇居を2周してランニングパートを終了。


前回と同様、読書会で使用した本や、
参加者に寄贈して頂いた本は、
Joglis様のご行為で、店内の本棚に置かせて頂いている。

Joglisをご利用頂くといつでも手にとって読んで頂けるし、
もちろん、次回以降の読書会で活用していく予定だ。

ご参加頂いた素晴らしい皆様と、
会場等のご協力を頂いたJoglis様に深く感謝したい。


☆☆ 主なアンケート結果 ☆☆

ランニングに対して前向きに取り組める事を期待し参加した。
実際に参加してみて、他の参加者の方々が各々努力している事が解り、励みになった。
コツコツと努力することの大切さに改めて気付き、今後の取組に生かして行きたい。
ランニングの初心者でもEnjoyできるイベント!
(中村 聡伸 さん)

ランニングの爽快感を味わいたくて参加。
実際にスッキリした!
歩き方や体力強化について新しい知識が得られたので、普段から気をつけて生活したい。
ランニングに興味ある人は是非一緒に!!
(上田 英和 さん)

モチベーションの向上に繋がればと思って来ました。
楽しかったです。
今後、骨の動きや股関節に注目して行きたい。
一風変わったランニング(読書)会があるよ!
(T.T. さん)

傷めたひざの完治具合が知りたくて、
読書会はどんなことをするのかよくわからずに来ました。
自分一人でランニングをしてしまうと、ただ「走れている」ということだけで終わっていましたが、
イベントを通じて色々と教えて頂き、一緒に引率してもらえるように走ることで、走る意味も変わった気がします。
ランニングフォームの大切さが良く解りました。
ただ走るだけでなく、インプットとアウトプットを両方兼ね備えたイベントですよ!
B.E. さん)



★行動のヒント

・昨今の日本のマラソンブームについて
 -もはや文化と呼べるレベル
 -日本人は元々、長距離走に向いている!

・目標達成
 大きい目標は細分化して必ず達成できるレベル「Baby Step」に
 -計画、プロセスには予想外の出来事が必ず有ると理解
 -休息も練習のうち

・筋トレやストレッチのやり過ぎに注意
 脱力、リラックスでスムーズな動きを手に入れる


最後までお読み頂きありがとうございました!


宮木俊明







2015年12月26日土曜日

書評:ウクライナ日記

海外諸国が抱える諸問題を考えるたびに、
「日本に生まれてよかった」
と思えると同時に、
「何かできることはないだろうか?」
と考えてしまう。

ただ、ここでいう「できること」は
自身の生活に大きな影響の出ない範囲で・・
という所に留まっている。
当然、それほど多くの事は出来ず、
大したことも思いつかずで、
情報を入れても消化不良になりがちだ。

それでも尚、こういった情報に触れ、
消化不良を起こす事で自身の認識に変化を及ぼすことに、
世界観や価値観が少しづつでも変わっていくことに、
多少なりとも意味が見いだせるのかも知れない。

「興味を持つこと」から始まる事は
思っている以上に多いと思う。




アンドレイ・クルコフ(著) 集英社
『ウクライナ日記-国民的作家が綴った祖国激動の155日』
は、「革命」という激動の様々な側面に在る肌感覚が
淡々とした筆致で語られている。

私は本業の業務の中でウクライナの企業や人々と接する事があり、
本書の主な舞台でもあるウクライナの首都キエフにも何度も訪れている。

それらを通じて見聞きした風景に、
本書の描写が重なった時、
ウクライナの空が少し近くに感じられ、
心が苦しくなった。

私が特に注目したのは以下の様な点だ。

・非暴力
同国の歴史の中には
2004年に行われた大統領選挙への抗議として展開された
「オレンジ革命」がある。
これが平和的に進んだのに対して
本書で描かれる「マイダン革命」は暴力的な部分が大きい。

・腐敗
本来の主義主張ではなく、
大きな流れに加担することで利益を最大化しようとする
「火事場泥棒」の様な輩が想定を越える割合で存在している可能性が
本書に詳しい。
現政権が倒れた場合に、
現政権下で抑圧されていた「という事にしておく」事で
自身の罪や借金をもみ消そうとしたり、
あわよくば、現政権の既得権益者と目される者の私有財産を
不法に占拠するような行為がまかり通ってしまっている。

・権力の横暴
ウクライナに限らず混乱している国に特徴的なのが
公務員の不正の横行と、情報や言論の統制なのかも知れない。
現場レベルの警察官が不当に利益(リベート、ワイロ)を得ていたり、
政権が情報を遮断したりという事。
本書ではロシアの現状にも多少触れられているが
この辺りの視点が興味深かった。


ウクライナが語られるとき、
否応なしに、ロシア目線、ないしは欧州目線といった簡略化が図られるが、
実のところ、ウクライナの問題は本書で知れる範囲だけでも相当に複雑で
東西で分ければ済む様な問題では無いことが解る。

尚、余談となるが
ネット・ウヨクなる言葉が本邦には存在していて
このネット・ウヨクが本邦における現政権の支持基盤だ、
などと揶揄されることも有るそうだが、
少なくともネットを統制するどころか
利用、推進しているという点に置いて、
平和で「進んだ」国なのかも知れない。


☆行動のヒント
・知ることから使命感が生まれる
・社会的な事象からパターン認識を強化する
・答えがでなくとも「何ができるか」を考える意味を考える・・・

最後までお読みい頂きありがとうございました。

宮木俊明


2015年12月18日金曜日

第11回「目標に向かって行動を起こす読書会〜起業の本質〜」@青山

2015年12月17日(木)19時より
青山一丁目駅付近の会議室にて開催。

今回は、読書会初参加の方お二人を含め、
合計6名での開催となった。

「質問」の力を使った効果的な読書法で
起業に関連した複数の本のエッセンスを効果的に吸収し
行動へのヒントを短時間で掴んで頂けるように計画をした。


冒頭で「飛行機の日」にちなんだお話を少しさせて頂いた後、
自己紹介や流れの説明を簡単に行った後、
早速、「読まない読書会」がスタート。

「パラ見しただけなのに本質がつかめる」
「その場でフォードバックが貰えるのが面白いしためにもなった」
等々、とても嬉しい声を聴くことができた。

お互いの気づきを共有しつつ、
最後に「次にやること=ベイビーステップ」を決めて発表して頂き、
無事に楽しく読書会を終えることができたと思う。


「起業」に関しては環境も経験もそれぞれ全く異なる皆様にご参加を頂き、
多様な視点から新しい気付きを多く貰え、
当方にとっても充実した時間となった。

お忙しい中、ご参加頂いた皆様に
厚く御礼申し上げたい。


☆☆ 主なアンケート結果 ☆☆

読書会が初めてだったので、どの様な楽しみがあるか知りたいと思って参加しました。
1つの本をじっくりと読み込むのではなく、事前に読んでくるのでもなく、それなのに、未読の本を2分しか読まないで、発表ができてしまうという、驚きの読書会でした。
目的意識の大切さに改めて気付き、意識し続けるために紙に書いて貼ろう!と思いました。
読書会というと、本を「読む」ものだと思うけど、もっと気軽な読書会(?)です!
(N.K. さん)

初心に戻って色々な刺激を受けたくて参加。
効率的に色々な気付きを得られた。
日々の行動、及び人が何を考えているか、
また理解が深まった気がする。
起業を目指している知人にも勧めたい。
(E.Y. さん)

起業についての思いを分かち合えて良かった。
また、「さしすせそ」「YWT」など、
新たな方法も知ることができたし、
自分の価値の表現方法を考えるきっかけになった。
本を読まなくても良い読書会!
(田中 治 さん)

「起業」について他の方々がどの様な考えを知りたいと思っていました。
自由、ゼロベース、アウトプット等、心に響く言葉を得られた。
起業について前向き?に考えられるようになりました。
ちょっとオシャレな青山で楽しい読書会!
(中村 英正 さん)

起業、特に人を巻き込む方法を知りたいと思い参加しました。
付箋から色々な意見・気付きを繋げていくのが面白かったです。
「情熱的に語る」ための「圧倒的なインプット」を意識して行きたいです。
青山の素敵な会議室で楽しくディスカッションをしながら行う読書会でした。

(I.H. さん)


★行動のヒント

・起業とは、情熱を燃料にした自由への道
・人を巻き込む為にも「見える化」
・「圧倒的なインプット」に基づく工夫次第でリスクも大きく減らせる


最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明






2015年12月17日木曜日

枠にとらわれない人の時代

枠、つまり既成概念に捕らわれず、
如何に自由に発想し「行動」ができるか?

そのような行動ができる人、
既存の組織間の壁を乗り越える様な働きができる人が
あらゆる場面で求められている様子、
または、既に活躍している様子を、
目にする機会がとても多いと感じている。


では、「枠にとらわれない人」がやっている事とは?

具体的には
「既存の言葉の定義を拡大すること」
なのではないかと思っている。

少々とりとめがない感もあるが、
ここでは、3つの観点からお話をしてみたい。


①共通点探しゲーム

先日、有るワークショップに参加した時の事。

参加者が二人一組になって、
制限時間内に出来るだけ沢山の共通点を探すゲームをした。

相方さんが質問をする係で、
私が答える係になった。

質問を何回か受け取る中で、
質問自体が枠になっている事に気がついた。

例えば、
「ご出身の都道府県はどこですか?」
「卒業した学校は理系ですか文系ですか?」
「年齢は何十代ですか?」
といった質問を頂いた。

そして、そのいずれも、相方さんと私では共通点が無かった。

そこで、既存の枠を飛び越えて、
こんな風に設定を変えてみた。

「ご出身の都道府県はどこですか?」
 ⇒都道府県レベルでは異なっていても、日本で生まれたという所が共通点ですね

「卒業した学校は理系ですか文系ですか?」
 ⇒お互い大学を卒業しているという所が共通点ですね

「年齢は何十代ですか?」
 ⇒お互い成人である所が共通点ですね

このゲームで気がついたのは
抽象度を少し上げるだけで
沢山の共通点が見つかる、
つまり、多くの人を巻き込みことが容易になるのではないか?
という事だ。


②組織に必要なもの

「組織間の壁」あるいは、
組織内の「部門間の壁」など、
多くの場合に個人よりも多くの「枠」を作りながら活動しているのが組織だ。

上意下達のピラミッド組織では立ち行かなくなってきている事で、
リーダーシップやマネジメント手法も変化が求められている事は、
多くの場面で指摘されてるが、
この様な流れをどう捉えるべきか。

1つの切り口は「定義の拡大」にあると思っている。
個人も、部署も、組織としても、
表面的な違いや利害関係を意識しすぎず、
「お隣の事」を「自分事」として考えられるかどうか。

組織は、少なくとも「地域」や「業界全体」で、
更に大きな視点の中で、
「それらに如何に貢献するか」
という観点が得られるかどうが
大きな違いを生んでいる。

自身の属する「組織」をどこからどこまでと定義するか?
それによって意識も行動範囲も発想すらも大きく変わってくる。


③政治力

枠にとらわれず、枠を乗り越え、
その中でも自分の信念に基づいて行動をする・・・

「政治力」というとネガティブなイメージが付きまとうが、
実は、複数のステークホルダーに配慮しつつ
その中に自身の政治哲学を練り込みながら合意形成をする、
こんな凄いことを職業にしているのが「政治家」と呼ばれる方々なのだと思っている。

最近、複数の、
特に民間出身の議員の方に直接お話しを伺い、
触れ合う機会を得た中で、
実は妙に感心した所でもある。

その中で、現実問題
「合意形成」が「妥協の産物」になってしまうことも多いのは、
政治家としての力量ももちろん有るかもしれないが、
司法や行政というある種の「最強の枠」が
立ちはだかってくるからなのだろうと想像している。

政治の世界にビジネスの感覚を持ち込もう、
世襲議員ではなく、若手のビジネス経験者を政治家に、
そんな風潮があって、これは歓迎すべき所。

だがその逆に、ビジネスの世界での「政治力」の必要性が
これまで以上に、より一般的な話として、
高まってきている流れも感じている。

「政治力」という言葉の定義や適用場面も
今後ますます(叶うなら良い方向に)拡大していくのだろう。


枠を乗り越えるためのツールは、
インターネット等を筆頭に充実しつつ有り、
後は意識の問題なのだと感じている。

起業によるビジネス、
政府による政治、
NPO等による非営利活動、
こういった既成概念にとらわれず行動できる人が増える事によって
徐々に「枠」が取り払われ、
よりおもしろい社会が実現して行くと思うと
とてもワクワクしてくる。


★行動のヒント
・視点を広げ大きく考える
・でも、最初の一方は小さく始める

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明


2015年12月8日火曜日

書評:本の逆襲

紙の本が好きだし、
ネットではなく街の本屋さんが好きだ。

そんな私にとって、
電子書籍の台頭や、
インターネット通販による書籍の流通は
とても気掛かりだ。

便利なものは使いたいけど、
好きなものにもなくなって欲しくない。

主催する読書会では紙の本を使うし、
時々インターネットでも買い物をするけど、
本屋さんをうろついて、
ピンときた本を手に取り、
気に入った本を買って持ち帰る、
そんな行為がとても好き。

そんな我儘な私に友人が勧めてくれた本がある。




内沼晋太郎(著) 朝日出版社
『本の逆襲』は、本の未来は明るい、と断言する。

出版業界は斜陽産業だが、それは「本」の未来とイコールではないというのだ。
実際に本書の中では、既存の「本」という枠組みを取り外した様な、
様々な取組・仕掛けが紹介されていて、
「ワクワクと活動的な本」の姿を感じ取ることが出来る。

例えば、本書の中では以下の様な切り口が書かれている。

1 本の定義を拡張して考える
2 読者の都合を優先して考える
3 本をハードウェアとソフトウェアとに分けて考える
4 本の最適なインターフェイスについて考える
5 本の単位について考える
6 本とインターネットとの接続について考える
7 本の国境について考える
8 プロダクトとしての本とデータとしての本とを分けて考える
9 本のある空間について考える
10 本の公共性について考える

細かくは本書に詳しいので割愛するが、
感じたことは、これらは
「あらゆる産業で考えなければならない視点」
であるという事。

出版業界の再販制度や委託制度といった特殊性は
本書でも触れられているが、
「いやいや、ウチの業界は特殊だから・・・」
といった言い訳はそこそこの年月を経た業界であるならば
必ず聴くことができる愚痴の一つだ。

つまり本書で紹介されている具体例は、
決して「本」に関わる人、本に関心がある人だけでなく、
新規事業やイノベーションの必要性を感じている
多くの(つまり殆どの)ビジネスパーソンに
参考にしてもらえるのではないかと感じた。

本書では「本はインターネットに溶けていく」といった表現がされているが、
これは全てが電子化されていく事を意味している訳ではなく、
Iot(モノのインターネット)というキーワードで抽象化されている様な
ネットとリアルのよりシームレスな連携が、
本に置いても着実に進行している中で、
読書会等の活動を通じた「新しい本の使い方・本との関わり方」について
これからも考えてみたいと思った。

★行動のヒント
・定義を拡大する事
・ユーザーの都合で考える事
・インターネットとの融合を考える事

最後までお読みい頂きありがとうございました。

宮木俊明

2015年12月4日金曜日

第10回「目標に向かって行動を起こす読書会」@那覇

2015年12月1日(火)20時00分より
那覇の「那覇市ぶんかテンブス館 」にて開催。

これまで東京で実施してきた読書会ですが、
先日の岡山に続いて2回目の遠征、
沖縄県での初開催となった。


今回は、読書会初参加の方お二人を含め、
合計4名での開催となった。

「平日夜の2時間で 目標への第一歩を踏み出しましょう」との副題を掲げ、
目標設定や生き方にに関連した本を参加者に自由に持ち込んで頂くことで
複数の本のエッセンスを効果的に吸収し
行動へのヒントを短時間で掴んで頂けるように計画をした。


自己紹介や流れの説明を簡単に行った後、
早速、幾つかの方法で「読まない読書会」がスタート。

本と質問を様々に組み合わせて、
短時間で本を読み解いて行くことで、
「他の人の質問がとても参考になる」
「それぞれの気付きを分かちあう事でともて有意義な時間が持てた」
等々、とても嬉しい声を聴くことができた。

お互いの気づきを共有しつつ、
最後には24時間以内に必ず出来る行動目標
「ベイビーステップ」を決めて頂き、
無事に楽しく読書会を終えることができたと思う。


自身が参加しながら進める場合と、
ファシリテーションに徹する場合とで
それぞれ違う趣が感じられるが
今回は改めて「読書会に参加する楽しさ」を味わえた気がして、
当方にとっても、「沖縄での開催」という非日常感以上の
とても深い意義があった気がした。


また、ご参加頂いた皆様、
とりわけ、皆様をお誘い頂いたJunchanさんに
厚く御礼申し上げたい。

是非またこの沖縄の地で
楽しい読書会を開催出来るよう、
日々の精進を心がけたい。


☆☆ 主なアンケート結果 ☆☆

「目標に向かって行動を起こす」というタイトルに惹かれ、
そのヒントを得たいと思い参加しました。
読書会というものに初めての参加でしたが、
参加y差の方の視点(質問)に私の気づかなかった所が沢山あり、
色々な捉え方、考え方が有ることに気付きとても面白いと思いました。
普段、社外の方とのやり取りも多いので、そういった方々とのコミュニケーションの取り方や、
本を読む時の意識が良い方に変わりそうです。
本を殆ど読んでいないのに読んだ気になれる!
沢山の人と一度にコミュニケーションがとれる!
会話を通して相手を知ることができる!
そんな楽しい会でした!
(M. I. さん)

積読になっていた本から学びを得たいと思って参加しました。
(特に、他の人から進められた本を読めていないのはプレッシャーなので・・)
「読んだ!」という達成感は、もしかしたら精読の時とは違うかもしれないけど、
本を課題にし、他の人とシェアする楽しみは、
精読してからほかの人に話す時の内容よりも良い物になったのかも知れません。
質問を通じて、他の人の視点からも読めたので面白かったです。
読んだのがビジネス書だった事もあり、読み取った本の内容をすぐに生かせそうです。
最終的に読書した内容を活かせて、プレゼンのトレーニングにもなって、
コミュニケーションスキルも上がる、
不思議な読書会!!
(新城 晋一郎 さん)


本の内容を参加者の皆さんとシェアしたくて参加。
4人での読書会で、4冊読んだ様な気持ちになりました。
コニケーションの大切さを確認し合えたので、
相手の話をよく聞くことから始めます。
この読書会は楽しく本が読めます。
一度に何冊も読めます。
耳から読書ができます!
(ニックネーム:Junchan さん)


★行動のヒント

・理解するには「適切な質問」が大切
・信頼するには「コミュニケーション」が大切
・経済ですら、お金を使った「コミュニケーション」である。


最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明