世間ではお金への誤解がとても多いと言われている。
かくいう私も、私も誤解していしまっていることに気がつくことが多く、
お金とフラットに付き合うことが難しいと感じる。
・お金は汚いもの
・お金持ちは悪い奴だ
・お金持ちになるのは難しい
・お金が有れば何でも手に入る
この様な、根拠の曖昧な印象論を多く聞かされる一方、
世の中にはお金の増やし方や資産の守り方、
例えば、株、為替、金融商品、土地、保険、相続、等々
の情報は真偽が曖昧なまま氾濫していて、
多くの人びとの興味を間違いなく惹きつけている。
一方で、特に日本人はお金に関する教養
「金融リテラシー」といったものが欠如していると言われていて、
それでも、高度経済成長等の恩恵もあり、
稼ぎ方、使い方、増やし方、等々を全く考えなくとも
終身雇用と年金に守られて、問題なく生活を送れている人たちも多いらしい。
我々日本人の特徴は
・お金そのものやお金持ちにネガティブな印象を持っていて
・お金についての知識や教養も欠落していて
・お金を貯め込むのが好き
といった所になりそうだ。
その為、当然といえば当然かもしれないが
「お金とはそもそも何なのか?」
といった根源的な問いかけやその答え、
お金との向き合い方について
まともに議論がされることは少ないと感じている。
渡邉賢太郎 著 いろは出版株式会社
「なぜ日本人は、こんなに働いているのにお金持ちになれないのか?ー21世紀のつながり資本論」
は、元証券マンの著者が世界中を旅しながら学び、考えた
「お金の本質」について、とてもわかり易く書かれている。
「日本人は世界一お金のことを知らない」
著者はこれを「事実」としていて、
この様な日本人の特徴を踏まえつつも、
楽しみながらお金の成り立ちや基礎知識の勉強ができるだけでなく、
その深い内容と、後半の絶妙なストーリー展開で語られる、
「新しいお金の世界」像には、強く感銘を受けた。
お金はそもそも「信頼の媒介物」という成り立ちであって
歴史的に大きく様々に脚色されてきてはいるが、
インターネット等の普及によって「つながり」が可視化されつつある事により、
再び原点に立ち返り始めている。
そして、それだけではなくて、
今や、「お金」以外の物がお金としての機能を持ちつつあるような、
まさに時代の大きな変化の最中に我々は居るんだという事、
その重要性を改めて、とても強く感じた。
本書で語られる「つながりのキャピタリズム」といった考え方を、
是非、広く分かち合いたい。
★行動のヒント
・お金もインターネットも、人との「つながり」を補助するツールである
・お金その物は手段であって、目的は「社会に付加価値をもたらす」事である
最後までお読みい頂きありがとうございました。
宮木俊明
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