2015年10月25日日曜日

書評:読書の方法

なぜ本を読むのか。
本を読むことによって何が得られるのか。
本によって人生が変わるのか?

どんな本を選び、どうやって読むのか。

こういった事は、
当の本人の「本」に聞いてみるのが
一番良い方法なのかも知れない。



久木田裕常(著) きずな出版
『読書の方法ー自分を成長させる本の読み方』
は、一般に考えられている「本の読み方」にとらわれず、
もっと自由に本と付き合い、対話する事を呼びかけている。


「最初から全部通して読まなくても良い」
「好きな所から、好きなだけ読めば良い」

しかし、実はこれ、私にとっては中々難しい。
せっかく購入したんだし、始めから最後まで一言一句全部読み通さないと
見落とした情報が有るようでなんだか気持ちが悪いし、
せっかく購入したのに、全部読まないのは、
なんだか損した様な気にも成る。

そんな訳で、私は基本的には入手した本は
スローリーディングで読む。
つまり、最初から最後まで、
一言一句全部を読み通すスタイル。


所が、本書に書かれている様な「読書会」への参加、
及び自身による主催を通じて、
少しづつ、自由な読み方が身についても来ている。

そして、その新しい読書法の適用場面が、
読書会だけでなく、何か困ったときやヒントが欲しい時、
読むべき書籍を選定するときなどに、
書店や図書館、自宅の書棚と向き合うとき等に広がってきていて、
確実に短時間で有益な情報が得られるようになってきた実感がある。


本書によると、本とのつきあい方は、
人とのつきあい方にも似ている。
沢山の経験を積むことで失敗は減らせるけど、
失敗体験も決して無駄にはならない。
しかも、買っただけで読まずに積んであるだけの
「積読本」ですら価値が有るというのは、
正直、なんだか嬉しい。


本の可能性に触れつつ、
もっと本と自由に付き合えるようなヒントがたくさん詰まった本書だが、
最も響いたのは
「本を読むことは、その本を書いた人の価値観と出会うこと」
という言葉だ。

人の価値観に触れる方法としては、
直接その人と同じ時間を過ごすことが最も効率が良いかも知れないが、
例えば、超多忙な著名人や、既に亡くなっている方、歴史上の人物については、
現実に会うのが難しい(不可能)な為、
本がその威力を発揮するのだろう。

もっと言うと、仮に、簡単に実際に会える人だったとしても
その人が「著者」で有るならば、
間違いなくその方の「著書」を手に取り、
目を通して置く事も大切な事だと思う。
当方の実体験からも
面会の際には「お互いに」メリットがある事を感じている。


本が好きな方も苦手な方も、
「読書」という行為を見直し、
本を通じて、本に対する新しい価値観に触れられる、
そんな読書の方法を
この「読書の方法」から感じ取って頂けたらと思う。


★行動へのヒント
・正解は人の数だけ存在する。
・現実世界をよる豊かにするために、本の世界が存在する。
・本の世界の楽しみ方も人の数だけ存在して良い。

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明


2015年10月23日金曜日

第7回「目標に向かって行動を起こす読書会」@青山 開催レポート

2015年10月20日(火)19時より
青山一丁目の会議室にて開催。

今回は、読書会初参加の方、
私の読書会に数回ご参加頂いている方、
そして当方の合計3名での開催となった。

第7回となる今回はアナタの生きるチカラの源は何ですか?との副題を掲げ、
目標設定や生き方にに関連した本を参加者に自由に持ち込んで頂くことで
複数の本のエッセンスを効果的に吸収し
行動へのヒントを掴んで頂けるように計画をした。

これまで6〜10名程度での開催が多かった中で、
今回は、当日のキャンセルなどもあって急遽少人数の開催となった為、
若干の不安を抱えての読書会開始となったが、
かえって、お一人づつのご意見やご経験をしっかりお聞きすることができ、
当方にとっても学びの多い内容となった。

ダイアローグを通じて、
「なぜ目標を持たなければいけないのか?」
「どうして行動が最も重要なのか?」
「あらゆる限界は自分で作ったもの⇒それらが無かったとしたら何をしたいか?」
といった質問にそれぞれの回答を考えつつ、
最後に【24時間以内に出来る小さな行動目標=ベイビーステップ】を定めて頂き、
無事に楽しく読書会を終えることができたと思う。


ご参加頂いた皆様、
それぞれの個性を発揮して頂けたような気もしていて、
大いに刺激的なイベントとなった。
ご参加頂いた皆様に厚く御礼申し上げたい。


☆☆ 主なアンケート結果 ☆☆
神田さんの本を読んで、何か行動をおこさなければという気持ちになった参加した。
目標が明確でないので、目標設定のきっかになれば良いと思った。
実際に初めて参加してみて、本の新しい読み方を知れてとても面白かった。
より深く本を読めるような気がしたし、
「今日出来ること、評価されることをコツコツと自主練?!(笑)」というヒントも貰えた。
それぞれ、テーマに沿った本を持ち寄って話をすることで、短時間で多くの本の内容をシェアできる。本を新しい形で読むことが出来、とても興味深いと思う。
なにか行動をしたいと思ったら、この読書会に参加すると小さな一歩が踏み出せます!
(橋本 正洋 さん)

行動と目標について一つのステップとして考えて参加しました。
今回はファシリテーターも含めて3名という少人数だったので、
色々シェアできる時間が取れたのが良かったです。
その日その日を、難しいことが有っても本気で生きて行くことで何とかなりそうです。
「す・な・お」を使って自己や他社に肯定される、来て楽しい、自分の意見をしっかり聞いてもらえる読書会です。
(田中 治 さん)



★行動のヒント

・目標や計画は「立てて」「行動する」事に意味があって、究極、達成できるかはどうでも良い。
・過去の経験にとらわれずに自由に発想する事を「自分に許可」する
・自分らしくなる為の準備は要らない

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明







2015年10月18日日曜日

悪沢岳〜赤石岳

9月にソロ・避難小屋二泊で、
南アルプス(悪沢岳〜赤石岳)に行ってきた。


【コンセプト】
・南アルプスの南側の山域を初体験。
・2泊分の食料・寝具を自前で持ち込む。
・全工程、全荷物を持って歩く。


【懸念事項】
・ランニングで故障している足腰がどこまで持つか。


【アクシデント】
当初、前日入りで易老渡からの光岳〜聖岳を目指していたのだが、
前日の夕方、車を走らせている最中に、
目的地手前の林道でがけ崩れが発生した模様。

午前3時頃、目的地駐車場の手前で道路が封鎖されていて立ち往生。

5時まで「ふて寝」をした後に、
急遽、鳥倉林道を起点にすべく、車で100Km程移動することにした。


【行程】

初日:
鳥倉林道駐車場(7:40)〜三伏峠小屋(9:55)〜小河内岳(11:45)〜高山避難小屋(14:30)〜中岳避難小屋(16:45)

2日目:
中岳避難小屋(5:45)〜悪沢岳(6:25)〜荒川小屋(7:45)〜赤石岳(10:00)〜荒川小屋(11:45)〜高山避難小屋(16:30)

3日目:
高山避難小屋(6:00)〜小河内岳(8:10)〜三伏峠小屋(9:40)〜鳥倉林道駐車場(11:40)


【感想】
・やっぱり山は素晴らしい!
・特に南アルプスは雄大である。連なっているようでいて、ひとつひとつの山が大きい。
・かなりボロボロではあったものの、不安視していたランニングによる故障箇所は大丈夫だった。
・出会う人々が皆、本格的な登山家と思しき「玄人」が多かった。


【謝辞】
高山避難小屋で楽しく過ごさせて頂いた方々:
・外国人男性2名と日本人女性1名というパーティ(雪山で滑落した「生きている人」に初めて会った)
・北海道出身、東京在住の男性ソロ(東京からバイクで鳥山林道を走破してから山に登る強者)
・北海道出身、バックカントリースキーヤーの男性ソロ(「雪山」っていうだけでビビっている僕を許して下さい)


★行動のヒント
・事前の情報収集、天候や登山道等の現場の状況だけでなく、そこに至るまでの道のりにつても
・行程の柔軟性は体力だけでなく、装備や備品にも依存する。つまり、柔軟な計画は、装備や備品の準備から始まっている。
・現場で出会う人との挨拶は、貴重な情報収集収集源の始まり。

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明














2015年10月3日土曜日

第6回「目標に向かって行動を起こす読書会」コーチング・スペシャル(ミニ・ワークショップ付き)@青山

2015年9月29日(火)19時より。
定員を越える12名の参加者をお招きし
青山一丁目の会議室にて開催。

読書会初参加の方から、コーチングのプロの方
リーディングファシリテーターの仲間たち等々、
今回も様々な方々にご参加頂くことができた。


この読書会は、参加者同士で協力しながら
持ち寄った本の内容を短時間で読み解きながら
参加者それぞれの意見や目線を通じて
楽しく、多角的に学べる「共創学習」の新しい手法を取り入れている。

第6回となる今回は「コーチング・スペシャル」と題して、
コーチングに関連した本を参加者に自由に持ち込んで頂くことで
複数の本のエッセンスを効果的に吸収した上で、
簡単なワークショップで実際のコーチングセッションに近いモノを
実際に体験して頂く事を通じて知識や気付きの定着を目指し設計した。

簡単なイントロダクションや自己紹介等の後に、
4名ずつ、3つのグループに分かれて頂き、
著者に対する質問を作り、その答えを探し、
見つかった答えを共有する方法をパターンを変えながら進めて行き、
ダイアローグを通じて得られた気づきをグループ毎に発表して頂いた。


「とにかく面白かった」
「他の人の質問やその回答が本当に参考になった
等々、実際に参加者の皆様からの嬉しいお声も頂戴できた。

最後のミニ・ワークショップでは、
予め用意しておいたコーチングセッションの参考例を使って
2名づつのペアーでコーチとクライアントの役を両方体験して頂く事を通じて、
各々の24時間以内に出来る小さな行動目標=ベイビーステップを定めて頂き、
無事に楽しく読書会を終えることができたと思う。


ご参加頂いた皆様、それぞれが個性的で魅力的な方で、
当方も大いに刺激されたイベントとなった。
厚く御礼申し上げたい。


☆☆ 主なアンケート結果 ☆☆

ファシリテーションの進め方を体験し、活用するために参加しました。
グループの他のメンバーの質問を「見える化」していた所が面白く、
Speak&Listenを通じて、自身の成長につながった気がしました!
(小島 健 さん)

行動を起こすためには・・・?具体的な解決方法を学ぶために参加しました。
読書会を通じて、本当に沢山の気付きに出会えたので、
これをまずは、小学校のPTA活動の中で活かします!!
この読書会はただの「本を読む場」ではありません。先ずは体験して下さい。
ワクワクしますよ!!
(塚本 忠行 さん)


コーチングに対して理解を深めるために参加。

著者に対する質問を紙に書いてグループ内で回すというのが、
わかりやすくて良かったです。
コーチングは社会変革に繋がる、そんな新しい学びが得られました。
短時間で多くの事が学べる読書会です!
(S. M. さん)


読書会を体験し、それを自社の研修に活かしたいと考えて参加。
読書の新たな方法を知れて良かった。
これからも、本を全て読破するだけではなく
「問を立てて答えを探す」を実践して行きたい。
読書の幅が広がり、人脈も広がるイベントだった。
(川合 正祐 さん)

漠然と興味があり、また必要性も感じていた「コーチング」とは何かを学び、新しい気づきを得たいと思って申し込みました。

お互いに本に対する質問を付箋に書き合う事で、自分の思い付かない質問・視点を持てたし、一人で読書をする時の問題意識を深められるように感じました。
普段、部下に対して「結果」を求めようとしてしまうが、そうではなく、成長を促す為に「聴く・引き出す」という姿勢が得られたと思うので、今後活かしていきたい。
読書会は、自分では思い付かない問題意識を得られ、新しい気付きが得られます。
(O. H.  さん)

世の中の人がコーチングをどう思っているか知りたくて参加。
集中できて面白かったし、コーチングの先輩がいてとてもためになった。
とても勉強になる読書会でした!
(田中 孝 さん)


コーチングって?どの様な事をするの?と思い参加してみました。
「す・な・お」を使う、肯定的な楽しい読書会でした。
仕事での立ち位置や、目線を相手に合わせる事を学びました。
読まなくても学べる読書会!
(田中 治 さん)

様々な本からコーチングを見つめ直してみようと足を運びました。
皆のいろいろな視点と、いろいろな本から出てくる自由な意見というものが面白かったです!
相手への信頼が最も大事だなと思いました。
とても有意義な読書会ですよ!
(黒澤 千美 さん)

コーチングとは何かを知るために参加。
短時間だったが、知りたい事を吸収でした。
人とのコミュニケーションをもっと大切にしていこうと感じた。
この読書会は自分に対しての対話が始められるよ〜!
(O. S. さん)

コーチングに面白さを感じており参加してみましたが、
予想以上に濃い内容でとても良かった。
まずは、セルフ・コーチングをしてみようと思った。
この読書会は「楽しい・面白い」これに尽きます!
(T. K. さん)

様々なファシリテーターの方の場作りを体感したいと思い参加しました。
この読書会は面白いっ!
「いろんな人に出会えて、面白い方法で本を読む読書会が有るんだけど」
と友人に紹介したい。
(N. Y. さん)


★行動のヒント

・目標を共有する
・成功よりも成長
・感情に寄り添う
・相手を信頼し、個性を大切にし、委ねること。コーチングとティーチングは違う。


最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明