2015年5月8日金曜日

日本人カリスマ起業家の教え

起業とは、行動の種類の中で言うと
難易度が高く、しかしその分、
社会や自身へ還元されるものも大きいものだと言える。

起業だけでなく
「行動」を「具体的な価値」へと昇華させる為に大切な事とは?

世界的企業を一代で作り上げた、あるカリスマ起業家について、
書籍や口伝を通じて得た学びを共有させて頂きたい。


・まずは思想
 技術やビジネスモデルを前提にするのではなく、
 面白い、人の役に立つ、社会の役に立つといった「思想」が先に有ることが重要。
 思想の裏付けがない技術やビジネスモデルに、何の価値が有るのだろうか?

・人が大事
 「思想」を実現するのは常に人だ。
 自分も含めて、人を大事にする事。
 人の可能性を疑わず、好き嫌いを超えて、人に真剣に向き合う。

・得手不得手を見極める
 人に向き合うと、苦手な事と得意な事がわかってくる。
 できるだけ自分の得意な事に集中し、また人には集中できるような環境を提供する。
 得意な事で人を助け、苦手なことは人に助けてもらう事が重要。

・本能レベルでできる事
 得意な分野や方向性の中で活動をしていると、
 本能レベルで、特にストレス無く自然とやってしまう、
 もしくはできてしまう「良い行動」が生まれることに気づく。
 新しい発想が得意なのか?お金の計算が得意なのか?人と繋がるのが得意なのか?

・世界一を目指す
 それをやるからには世界一を目指す。
 石コロはダイヤモンドを目指すのではなく、世界一の石コロを目指す。
 ダイヤモンドでは家すら作れないけれど、石ころはピラミッドや万里の長城を作れる。
 実際、空から見えるのはそういった物だ。
 
・言い切る
 目指すべき世界一が決まったら、それを周りに宣言し、
 達成すると言い切る。
 能ある鷹は爪を隠してはいけない。
 周りに助けてもらうためにも言い切る事が重要

・アイデアは試してみる
 言い切ったからには行動を開始する。
 頭で理論を捏ねるよりも、試行錯誤・現場主義を大事にする。

・失敗OK
 試し始めると、当然多くの失敗をする。
 そんなのは当然の事と理解する。
 失敗はしっかり検証して、次に繰り返さない様にするだけ。
 修正しながら前に進み続ける。

・洪水が起きることを覚悟しておく
 様々なアイデアを試し続けていると、
 やりかけの仕事が片付かない状況で次のアイデアがまた溢れ出てきたり、
 分析しきれない実証データが溢れかえったり、
 何もかも上手く行かなくなったり、
 収集がつかない「洪水のような状況」が訪れる。
 しかし、これも大きな流れの一部である。 
 事前に織り込んでおけば柔軟に対応が出来る。
 そして、ナイル川が氾濫をすることで周辺に豊かな土壌をもたらしたように、
 洪水が引けた後には新しい何かが芽生える。

・都合よく解釈する
 最終的に何がもたらされるかは誰にも解らない。
 思い通りに行くことなんて殆ど無い。
 けれど、訪れた結果はできるだけ都合よく解釈し、
 悔やまず恨まず、次に向かい、
 もたらされた物を有り難く受け取る事。


★行動のヒント
・強みを活かす
・限界を作らない
・紆余曲折を想定しておく

最後までお読み頂きありがとうございました!

宮木俊明

2015年5月6日水曜日

運動の重要性と習慣化

「脳細胞の数は生まれたときに決まっており、
その後は加齢とともに減っていく一方で、増えることはない」

かつてはこの様に考えられていたそうだが、
最近では、脳細胞は一生増やし続けられることが
科学的な常識となっているらしい。

脳細胞が増えると、
記憶力、判断力、集中力、決断力、等の
様々な脳力への好影響により、
仕事や生活の質を向上に繋がる事が大いに期待されるだろう。

脳細胞を増やす代表的な方法には
「学習」「運動」「刺激」の3つが挙げれているが、
学習や運動と聞くと、
どうしてもつまらなそうなイメージや
ネガティブな思い出が蘇ってなかなか続かなかったり、
何よりも、忙しい日々の生活の中に取り入れるのは
中々難しい事が多いかも知れない。

今回は「運動」についてだが、
これの継続には、FaceBook等を活用して
仲間に応援してもらう事の効果が大きいと実感している。
関連記事

更に、実際の恩恵は実はこれにとどまらない。

Facebookにアップロードする前段階の
計測に使用する"ランニングアプリ"がとても優れていて、
走った距離や時間は勿論、
コースを地図上に表示し消費カロリーを計算してくれるなど、
実績を「見える化」してくれるので、
成果を感じやすくなるのだ。


しかし、更なる秘訣はテクノロジーの活用だけでなくは
仲間と共にマラソン大会にエントリーする、
練習も長い距離を走るときなど
一緒に練習をする等、
ネット上だけでなく、実際に会って一緒に行動をする事だと感じている。

実際問題、FaceBook上でコメントをくれるのも、
この「リアルな仲間達」である確率が高く、
このネットとリアルの併用は相乗効果がある。
それに加えてiPhoneアプリなどを活用した成果の見える化、
と、周囲が見え「走る人」とみなしてくれる事による多面的なフィードバックを通じて
内面と外部評価が変容し、
最終的にはそれが当たり前になってくる。

このプロセスは運動だけでなく、
スムーズな「変化」を完成させるときに応用でき、
新しい行動を楽しく継続する秘訣だと感じている。


運動習慣は健康やストレス解消になるだけでなく
その習慣化は自己評価を高めてくれるし、
日常では確保しづらい「自分と向き合う時間」を
しっかりと確保してくれる等、
その恩恵は計り知れないと言われている。

成功者・ビジネスエリートの多くが
何らかの運動習慣を持っていることも納得の結果だし、
私もそれを倣いたいと思って実行いしている。


★行動のヒント
・運動は脳細胞を増やし、日常生活にもビジネスにも効果的
・継続の秘訣は【ネット+リアル×見える化】

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明

2015年5月5日火曜日

書評:パーソナルデータの衝撃

インプットを効果的にアウトプットする手法として
SNSやブログでの情報発信が有効であることは
これまで言及してきた。(関連記事)

一方で、情報発信等でSNSを利用する際はもちろん
日常生活におけるグーグルの利用や
ポイントカード・サービスの利用時等において
個人情報(パーソナルデータ)が
どの様に扱われるか、
それらを知った上で活用することが重要かも知れない。

新たな行動を起こす上で、行動に伴うリスクを理解しておくことは
心理的ハードルを下げる上でも効果的であると思っている。



城田真琴著 ダイヤモンド社
『パーソナルデータの衝撃-一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった』
は、個人情報に関連した最新情報と論点がバランスよくまとめられていて、
ビジネス書という枠よりはノンフィクションに近い。

先に述べたFaceBookやアマゾン、Google等の有料
無料のWebサービスは個人情報を収集し続け、
それをパーソナライズされた広告やレコメンデーションによって
利益を生み出している。


また、個人情報の取扱はインターネット特有の問題では無く
個人情報を収集し販売することその物を
生業としている事業も有り、
日本では「名簿屋」として知られている。

これが欧米では、単なるリストの販売ではなく
それにウェブ上の痕跡をミックスして関連付け、
解析されたデータベースを構築し
高値で売買する”データブローカー”が既に活躍をしており、
日本もいずれそのような市場が形成されていくのかも知れない。


個人情報が収集され続けると、
それがスコア化される日が近づいている。
分かりやすいのは年収等のデータであって
近い将来、インターネットで買い物をする際、
モニターに表示される価格が
その人の年収によって変わる日が来る、
そんな可能性もあるそうだ。


また、別の例に、「ソーシャルメディアスコア」
と呼ばれる物があるあらしい。
例えばFaceBookやツイッターのフォロワーや友人の数や交流頻度を解析し、
一定の基準を満たしている人に対して、ローン審査で優遇をしたり、
空港のVIPラウンジを無料で利用させたり、という試みが始まっているらしい。

この方向は、これからも様々な恩恵が受けられる可能性が高く、
アウトプットのツールとしてSNSのりよう価値が高まると共に、
ネットワーク・人脈その物が何らかの価値を持ったり、
逆に、いつの間にネガティブな評価をされていたりする事が起こりうるだろう。


個人情報は売買されているので、具体的な値付が可能だ。
本書では様々な確度から検証がされているが
結論としては、数十円〜1000円程度となっており、
ライフイベント(出産・入学・結婚etc)、経済状況の良し悪し、
健康上の問題を抱えている人など、
購買活動に繋がりやすい人の情報ほど価値があるらしい。
多重債務者情報が高値で売買されるのは、
”リピーター”になりやすいからだそうだ。
(いわゆる『カモリスト』ということ)

一方で、収集されっぱなしで、
個人としては、収集されないように注意する程度しかできない状態、
つまり企業が主体になっている状況が
徐々に持ち主がコントロールできる可能性が出てきている。

例えばFaceBookの場合、広告を選択できる事や、
(特定の広告主の広告を二度と表示させないetc..)
投稿内容、「いいね」の履歴などを一括でダウンロードできる機能が有るなど
少しづつ先進的な取組が始まっていて、
個人情報の主体が個人に移行しつつある。

また、FaceBookの様な企業主体の例だけでなく
政府が間に入り、法令などを整備する形で後押しする事で、
個人参加型のインタラクティブな管理が
テクノロジーによって実現しつつある。

個人側からの積極参加はデータの正確性を向上させつつ
悪徳な名簿屋などを駆逐する糸口になる可能性が高い。
まだまだ過渡期的な取組であるため、
注意は必要だかが、個人情報を利用させることに同意する代わりに
様々なサービスが無料、もしくは安価に受けられる仕組みが
少しづつ整備されてきているという点はとても興味をひかれた。

一例として、レシートや名刺をデジタル化するサービス
ドライブの効率化、妊活、特定疾患の患者同士の情報交換、遺伝子解析
等々のプラットフォームを企業側が構築し、
個人情報を収集する企業側と提供する個人側とで
双方にメリットがあるサービスが始まっている。

これらのサービスは日本に既に存在していて
運転状況を小型測定器で測定し、
急加速・急ブレーキが少ないドライバーの
保険料を安くする等のサービスが有るそうだ。

個々に許容できるレベルで個人情報を含めた情報のアウトプットをすることが
新しい価値を生む時代が既に始まっていて、
積極的に行動を開始することの重要性を改めて感じた。



ウェアラブルデバイスを組み合わせた
ヘルスケア関連データを収集・利用したビジネスがこれから盛り上がるはずだが、
ビジネスとして有用なだけでなく、個人としても第三者の助けが有効に場面が多い。
私もランニングでiPhoneのアプリを使用している。
これは私のランニング履歴を企業に提供することに同意して利用している訳だが、
ランニング習慣の継続に大変役に立っているので、
相互メリットの一つの形なのかと思っている。


個人情報に限らず、製品のリコールデータなど、
あらゆる情報は「オープン化」に向かっていて、
この流れは大きな動きとしては止められないと考えている。

その中で、利用者・提供者の双方が歩み寄り、
透明性を高めることが、最終的にはデータの正確性も向上し、
双方にメリットがもたらさせる筈だ。


★行動のヒント
・個人情報やソーシャルメディアでの影響力等が、
 新たな価値を生み出し始めている。
・オープン化の流れの中で、許容できる範囲で
 戦略的にパーソナルデータを含めた”情報”を提供していく行動を考えたい。

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明






書評:バカになるほど、本を読め!

効果的なインプットの手法として
読書が優れていることは疑いようのない事実だと思っている。

しかし、世の中は「読書離れ・本離れ」が進んでいると言われている。
インターネットやスマートフォンの発達により
最新のニュースから、専門家の意見まで、
いつでもどこでも記事や動画として検索・閲覧が可能となった今、
インプットの手法として書籍にこだわる必要は無く、
かえって速報性が低くデメリットも大きいという訳だ。

実際、本が売れなくなって来ていて
出版社は不況に喘いでるといわれて久しい。

しかし、下記の記事にもある通り、
統計の仕方が実は曖昧な部分があり、
雑誌の販売は落ち込んでいるとしても、
少なくとも書籍の販売部数は横ばいと見るのが妥当な様だ。
http://thepage.jp/detail/20150126-00000009-wordleaf?page=1

そしてジャンル別に見ると、
「ビジネス書」と呼ばれるジャンルが
出版業界でも期待値が高い状況が続いているという。

このような状況の中、
どうして、今、改めて本なのか?
インターネットだけでは満たされないのか?
ビジネス書コーナーに置かれているような実用書や自己啓発書が
どうして売れ続けているのか?
本の持っている本当の価値とは?

このような疑問に、以下の本が見事に答えてくれて、
更には、本好きを勇気づけてくれる。



神田昌典著 PHP
『バカになるほど、本を読め!』
この本は、本の有用性を説くと同時に、
「目的志向型読書」を強く推奨している。

・目的を持って本を読む
 これが曖昧だと頭に入ってこないが、これをするだけで、
 重要なキーワードが目に飛び込んで来るようになる。

・フォトリーディングのススメ
 これが目的志向型読書の一つの効果的方法である。

・読書会のススメ
 幕末の松下村塾などに代表される私塾に置いて行われたのは
 本を読み対話をするということだった。
 これが明治維新の原動力。
 「草の根リーダー」の育成にも繋がる。

「楽しみのための読書」ももちろん否定されるべきものではないが、
ビジネス書の類であれば特に、
読書は「具体的なアクション」に結びついてこそその真価を発揮する。


★行動のヒント
・目的を持って本を読もう(関連記事)
・読書会等を通じて誰かと一緒に本を読もう

最後までお読み頂きありがとうございました!

宮木俊明

2015年5月4日月曜日

書評:才能は開ける

夢を叶える、目標を達成する、目の前の問題を解決する。

目的は様々であっても、つまるところ
現実に手を加えるには何らかの”行動の変化”が必要となる。


行動を開始するには、
モチベーションを上げるための考え方、
具体的な計画の立て方(思いつきで開始する事を含め)、
やるべきこと、やめるべきこと、等々、
言及できる要素は多くあり、
様々な所で様々な方法が語られている。

例えば本であれば、
成功者が語る成功法則の本や、
「◯◯歳までにやておくべき◯◯」の様な本、
株やアフィリエイトのテクニック集ような本、
あるいは雑誌の特集等々がある。

しかし、この種の本を読んでも
上手くいかない人が圧倒的に多いと言われている。


この上手行かない原因は、主に以下の3つがある。
1. そもそも書かれているとおりに行動していない
2. 効果が出ることを急ぎすぎている
3. 相性が合っていない

一つ目はそもそも論外なのだと思いたいが、
どうやら圧倒的多数の読者に当てはまるらしく、
誰しも、実際の行動に結びつけるまでには幾つもハードルが有りそうだ。
(別の機会に自分なりのコツを書いてみたいと思う。)

二つ目は即効性を期待しすぎていて、
実は読書の効果を実感できるのは10年スパンだという意見すら有る。
(これらについても、また別の機会が有れば書いてみたいと思う。)

やや前置きが長くなったが、
この三つ目を解消できて、
更に、自分に合った本の種類だけでなく
「どういった行動が自分に合っているのだろうか?」
「わたしの強みはなんなのだろうか?」
という疑問を解消しつつ、
自分に合った問題解決・自己成長のガイドをしてくれる本が有る。


ロジャー・ハミルトン著 フォレスト出版
『才能は開ける-経済的自由を手にするための才能磨く4つのステップ』
は、
人の才能(周波数)を4つに分類し、それぞれの特徴を紹介する。
・ダイナモ -創造することが好き
・ブレイズ -人とつながる事が好き
・テンポ -人の役に立つことが好き
・スチール -詳細が好き

更に本書の特徴はこれを更に経済状態によって9つの階層に分類し、
そのうち最初の3つ(経済状況が良くない方)について掘り下げ、
具体的な行動計画のヒントを教えてくれる。

4つの周波数は生涯を通じて変わらないが、
9つの階層は一つづつ登っていく事ができる。
周波数別に登る為の方法が本書に書かれている。
(本書には自分の周波数と階層をチェックするテストも付いている)


成功法則で必ずしも成功が手に入らないのは
書いてあることが間違っている訳では無く、
周波数や経済状態のレベルによって
やるべき事が微妙に、時には全く異なるからだと
本書では説かれている。

世には「自分の好きなことやり続ければ成功出来る」といった
やや安易に捉えかねられないメッセージも多いが、
本書では、少なくともしっかり準備が出来るまでは
独立開業・起業の様なスタイルを必ずしも薦めていない。



例えば、スムーズに行動を始められる
効果的な理由付けは、
「自分のため」なのか?
「人と繋がるため」なのか?
「人の為に」なのか?
「システムの為」なのか?
それは周波数によって異なる。

自分の周波数に合ったモデルを構築することで
上手くいく可能性が飛躍的に上がる筈だ。


★行動のヒント
・強みを活かすには行動が周波数に合っているかどうかを確認
・周波数毎にその現状に合った効果的な行動ポイントがある

最後までお読み頂きありがとうございました。

宮木俊明