苦しい状態が続いている時。
何をしたら良いかわからない時。
投げ出したくなってしまった時。
厳しい状況に追いつめられた時に、
自制心を発揮して現実に踏みとどまるか、
現実逃避してしまうか。
本当にどうしようもない時には、
何を差し置いても自分を守る事を
私は否定しない。
けれども、
「本当にどうしようもないのか?」
もし検討の余地が有るのならば、
ちょっと試しに”あがいて”みる事を
私はお勧めしたい。
フィリップ・マグロー(著) きこ書房
『史上最強の人生戦略マニュアル』は
苦境にもがいている時でも
何となくモヤモヤしている程度の時であっても
「正しいあがき方」を教えてくれる。
良薬は口に苦し、
これが一つの真実だとすると、
本書にはやはり真実が有るのかもしれない。
「問題がひとりでに解決することは、絶対にない」
「人生の責任は自分にある」
「その行動をやめられないのは、その行動から何らかの見返りを得ているからだ」
「過去の出来事を言い訳にしない」
もう十分だろうか。
「今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」
とは、かのアインシュタインの言葉だそうだが、
正にその事だ。
意識を変え、行動を変え、過去の出来事に対する「捉え方」を変え、
そして、現実を変えることを通じて
「人生の主導権を」取り戻さなければ、
問題はいつだって再発する。
逆に問題が起こるのは、
自身を振り返るきかっけを与えてくれる、
贈り物なのかも知れない。
「痛み」は進むべき方向を教えてくれる羅針盤なのだろう。
本書は、上記の様な観点で鋭い意見を叩きつけるだけではなく、
具体的なワークブックになっていて、
人生を棚卸し、力強く進んでいく為の指針を与えてくれる構成になっている。
更に、本書に散りばめられた具体例は強烈な物が多く、
自身に当てはめ共感するにはハードルが高いものの、
「こんなに大変な人もいるのに自分はこの程度の事でクヨクヨしていて良いのか?」と、
行動を惹起する刺激に満ち溢れている。
訳者の勝間和代さんが帯に書いている
「間違いなく、最も影響を受けた本の一つ」
という謳い文句も、本書に目を通せば十分に頷ける気がした。
これからも刺激的な自戒として、
本書を活用していきたい。
★行動へのヒント
・我慢でなく、解決に向かうのが努力
・辞めたい時には、見返りを断つ
・始めたい時には自分なりの公式「過去の成功例」「自分なりの必勝パターン」に着目する
最後までお読みい頂きありがとうございました。
宮木俊明
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